【教育コーチングスキル】ジョハリの窓で、効果的な質問をする
学習塾のための教育コーチング、
Edcoac(エドコアック)代表のおきつです。
ジョハリの窓についてのお話です。
コーチングの世界でも、
ジョハリの窓を活用した質問をたくさん使います。
今回は、ジョハリの窓を活用して、
どのような質問がどのような時に活きるかについて考えていきます。
目次
ジョハリの窓とは
相手が答えを持っている質問か、
自分が答えを持っている質問かによって質問を分類するフレームのことです。
図のように、4つの窓に分けることができます。
全ての質問が、これらの4つのどこかの窓に属します。
どこの窓の質問にも、使うタイミングがあり、役割があります。
開放の窓
相手(回答者)も自分(質問者)も答えを持っている質問です。
共通の認識を持っているか、確認のために使うことが多いです。
具体的には、
「次の定期テストいつからだっけ?」
「前回の授業では何ページまで進んだんだっけ?」
のような質問です。
他にも、相手が知っているだろうと確信があるうえで、
「比例の式って何だった?」
「interestingってどういう意味だった?」
のような質問も、開放の窓に含まれます。
盲点の窓
相手(回答者)は答えを持っていないけど、
自分(質問者)は答えを持っている質問です。
相手に対して現実を知ってもらうときに使うことがあります。
具体的には、
「A高校って、どのくらいの偏差値があれば合格できると思う?」
「中学校で習う英単語ってどのくらいあると思う?」
「今日1日の勉強内容って、教科書でいうと何ページくらいだと思う?」
のような質問です。
秘密の窓
相手(回答者)は答えを持ているけど、
自分(質問者)は答えを持っていない質問です。
相手の情報収集をするときの時に使います。
具体的には、
「今日返ってきたテストは何点だったの?」
「兄弟は何人いるの?」
のような質問です。
ここの窓に含まれる質問は、
プライベートに関する質問が多く含まれます。
必要な情報は、最低限収集する必要がありますが、
あまり聞きすぎないことが大切です。
特に、信頼関係がまだしっかり構築できていない状態で秘密の窓の質問ばかりすると、
「質問攻めにあった」という感覚を与えやすいです。
未知の窓
相手(回答者)も自分(質問者)も答えを持っていない質問です。
相手に気づきを与えることができます。
具体的には、
「もし勉強しなさいって言う人が1人もいなかったらどんな生活してると思う?」
「塾に入って1か月くらい経ったけど、1か月前の自分と何が変わっと思う?」
「この夏休みで、何ができるようになったら嬉しい?」
のような質問です。
このような質問をすることで、生徒は思考する時間が増えます。
そのことにより、自分の変化に気づけるようになったり、
本当にやりたいことが見えるようになったりします。
また、勉強しなきゃ。と気づけるきっかけになりやすいです。
質問のバリエーションを増やす
あなたが生徒に対してした質問をいくつも書き出してみてください。
そして、それぞれの質問がどの窓に属しているかをグループ分けしてみてください。
質問の数が少ない窓があるのであれば、
そこの窓のに属する質問はどのようなものがあるか考えてみましょう。
これをしていくことで、あなたの質問のストックが溜まります。
質問のストックが溜まると、
適切なタイミングで適切な質問をすることができるようになります。
今回は以上です。
この他にも、様々なスキルについて紹介しているので、ぜひご覧ください。
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