生徒の成績を上げるために、塾長が出来ること
全国の学習塾さんでコーチング研修をさせていただいている、教育コーチングEdcoac代表の沖津です。
生徒の成績を上げるためには、勉強を教えていればいい。
ということは一切ないんですよね。
教育熱の高い先生方は、生徒を指導することに精一杯になってしまう事もあるかもしれませんが、
それでは成績が上がらないこともしばしば…
今回は、生徒の成績を上げるために必要なことを2つ紹介していきます。
目次
講師のコーチング力を高める
生徒からこんな会話をしたことはありませんか?
生徒:『最近、学校の理科の授業についていけてなくて。』
先生:「あれ、どうしたの?」
生徒:『実は、理科の新しい先生がちょっと苦手で、授業が入ってこないんですよね・・・』
このような中高生、意外と多いんですよね。
いくら指導力が高い先生でも、生徒とのコミュニケーションの仕方で、生徒から嫌悪されてしまう事があります。
嫌悪されなくても、先生とのコミュニケーションの仕方で、
その科目が苦手だと判断してしまったり、その科目の勉強から遠ざかってしまう生徒さんもいます。
ちょっとしたコミュニケーションで、生徒さんの勉強機会を奪ってしまう事はもったいないですよね。
塾長さん1人の学習塾であれば、塾長さんだけ気を付ければいい話ですが、
1人でも講師を雇用している学習塾であれば、その講師のコミュニケーションにも気を配らないといけません。
ただ、コミュニケーションに気を配ると言っても、コミュニケーションってみなさん当たり前に行っていて、
雰囲気で行っているし、状況によって違うコミュニケーションを取ると思います。
コミュニケーションを伝えること、難しいですよね。
そこで活用していただきたいのが、コーチングです。
コーチングは、コミュニケーションを上手く言語化し、誰でも活用できるようにしたスキルです。
いわば、コミュニケーションにおける共通言語になっているものです。
講師にコミュニケーションの仕方を伝える際、コーチングに沿って伝えることで、
その講師も「こういう時にはこうすればいいんだ。」という、
コミュニケーションにおける一種の答えを発見することが出来ます。
親の承認力を高める
学習塾では、生徒さんは毎日頑張って勉強しているのに、
親御さんは「いつも家ではスマホばかりで…」と、生徒さんの学習塾での頑張りを認められない場合って多くありませんか?
さらに、家で勉強していないお子さんを見て、「勉強しなさいよ」とつい言ってしまったり、
テストの下がってしまった結果だけを見て「また点数上がってないじゃない」と言ってしまったり…
お母さんの、そう言ってしまう気持ちを僕たち教育者が認めてあげる必要はあるかもしれません。
しかし、生徒さんへの承認が足りないと、学力にもそれが大きく影響していってしまいます。
つまり、親御さんからの承認がたくさんあるご家庭の生徒さんは、勉強に対して前向きで、
承認が足りていないご家庭の生徒さんは、勉強に対して後ろ向き
である可能性が非常に高いです。
生徒さんが成績を上げるためには、勉強に対して前向きになることが必要で、
そのためには親御さんからの承認がとっても大切なんですね。
例えば二者面談や三者面談で、親御さんが生徒さんに対してネガティブな発言をされたとき、
「お母さん、○○君は塾ですごく頑張ってるんですよ。ご自宅ではあまり勉強しているところを見られなくて心配かもしれませんが、少しだけ目をつむってあげてください。私からしたら、今まで塾に来ていなかった子が塾に来て2時間勉強して言っている事だけでも大きな成長だと思うのですがいかがですか?お子さんが休まず塾に来ていることを、ぜひ褒めてあげてくださいね。」
と伝えてみるだけで、親御さんからのネガティブな発言は減ってきます。
メールやLINEでやり取りされている先生方であれば、
メールやLINEできたネガティブ発言に、メールかLINEで上記のように返信すればOKです!
このようにして、親御さんの承認力をあげていきましょう。
この先にあるものが・・・
生徒の成績向上です。
先述したように、学習塾で勉強を教えることだけでは、生徒の成績はなかなか向上していきません。
学習塾の先生と生徒さんとのコミュニケーション、保護者の方からお子さんへの声掛けの仕方、
この2つが、生徒さんの学力向上に大きく関わってくるんですね。
塾だけ、家庭だけではなく、
塾と家庭の両方で、生徒さんの目指す姿を実現させてあげましょう。
最後に
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