教育者には絶対知ってほしい、自立と自律の違いとは?
学習塾のための教育コーチング、
Edcoac(エドコアック)代表の沖津です。
自立指導が世に出始めて10年以上経ちました。
「自立」と「自律」の違いを分かっていないまま、
自立指導を掲げている塾さんや教育者が増えている気がしてなりません。
今回は、教育者には絶対知っておいてほしい「自立」と「自律」の違いについてです。
目次
自立とは
自立とは、以下のように定義されます。
他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。
これを学習に置き換えると、
『先生の力を借りずに、一人で勉強すること。先生からの支配や助けを受けずに、存在すること』
となります。
簡潔に言うと、
自分自身で勉強することができる状態にあること。
を自立度が高い状態と言えます。
自律とは
自律とは、以下のように定義されます。
他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規律に従って行動すること。
これを学習塾に置き換えると、
『先生からの支配や助けを受けずに、自分自身で立てた学習スケジュールに従って行動すること。』
となります。
つまり、
強制的な学習から自主的な学習となり、自分自身で適切なスケジュールを立てることができ、それ通りに行動できる状態にあること。
を自律度が高い状態と言えます。
自律のサポートをすることが、教育者の役目
先生がいないと勉強できない生徒がいたとすると、
その生徒は“自立”が出来ていません。
先生がいなくとも、
自宅で学習できる状態をまずは作る必要があります。
自宅では勉強できるが、
親や先生に言われたことしか勉強できない生徒は、
“自立”は出来ているけど“自律”は出来ていません。
そのような生徒に対しては、
自宅で勉強することを保ちつつ、
自主的に勉強するようにモチベーションを上げ、
学習スケジュールを立てるサポートをする必要があります。
生徒の状況によって、
“自立”をサポートするか“自律”をサポートするかが異なりますが、
教育コーチングの最終目的は、生徒が自律することです。
どんな生徒でも、いずれあなたの塾を卒業します。
塾を卒業し、塾の存在が身近になくなったとしても、
生徒自身が目標設定をし、目標設定までの行動計画を立てられるようになるサポートをしていくことが、
これからの教育者の存在価値です。
自律のサポートをすることで、生徒の成績が向上し、
保護者の満足度が向上することに繋がります。
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