コーチングをちゃんと修得したい教育者が初めに見る記事
全国の学習塾さんでコーチング研修をさせていただいている、教育コーチングEdcoac代表の沖津です。
コーチングを学びたい、学んだ方がいいんだろうな。
と考えていらっしゃる塾関係者の方はきっと多いと思います。
お金を時間をかけてたくさんコーチングを学んできた沖津が、そんな先生方に伝えたいことを3つ紹介していきます。
Table of Contents
今までのコミュニケーションをリセットしよう
コーチングは、コミュニケーションスキルの一種です。
これを読んでいただいているほぼすべての先生が、毎日のように誰かしらとコミュニケーションを無意識で行っていると思います。
その、無意識のコミュニケーションには、自然とご自身の癖がついてしまっているんですね。
例えば、口癖や手癖などもコミュニケーションの癖と言えますね。
そのような癖はなかなか抜けないのですが、その癖が抜けないとコーチングを継続して使うことが難しくなってしまいます。
自分自身のコミュニケーションの癖を出来るだけリセットするためにまずは、
自分自身の癖に気づくことから始めます。
以下のチェック項目に沿ってご覧ください。
①話し始めに、「あのー」「えー」が多い
②相づちを1種類か2種類しか使っていない
③話している時に口に手を当てがち
④「いや」「でも」などという言葉を1回でも使っている
⑤「何で?」「何が?」「いつ?」と、疑問視だけの質問が多い
⑥自分の話す時間が6割以上である
この6つが、よく出やすいコミュニケーションの癖です。
ただ、今、この項目を見ても、自分自身がしているか分からない先生方もいらっしゃるかと思います。
生徒や講師と話をした直後に、もう一度チェック項目を見直してみると、自分がやっていたかやっていなかったかを発見できるかと思います。
チェック項目の中で自分自身の癖が発見出来たら、それをしないような意識をしてみてください。
これらの癖を直し、代わりに以下のようなコミュニケーションを取ってみましょう。
①「あのー」「えー」と発さない
②相づちを5種類以上使う
③手を使ったジェスチャーを交えながら話をする
④「いや」「でも」を1回も使わない
⑤「○○なのはどうして?」「○○は何?」「○○したのっていつ?」などと、相手に伝わる質問に変える
⑥自分の話す割合を3割にする
これらをヒントに、生徒さん、保護者の方とのコミュニケーションをしてみてください。
先生方のコミュニケーションの癖がちょっとずつなくなっていくと思います。
年齢や塾歴が、自分以下の人から学ぶことに抵抗をなくそう
コーチングを学び始める年齢は、だんだん若くなっています。
僕はありがたいことに、25歳の時からコーチングを学び始めることが出来ました。
その時は、銀座コーチングスクールというコーチングスクールで学びを得たのですが、
僕と同時期に受講していた方は、40代の方がほとんどでした。
25歳で受講していた僕は、一番の年少者で、お姉さん,お兄さん方に可愛がっていただきました。
銀座コーチングスクールでの学びが修了し、卒業生として講座のアシスタントや、銀座コーチングスクールのイベントに参加するようになると、僕よりちょっと年上の30代の方が多くなってきました。
さらに、僕が30歳になると、僕よりも年下の20代の受講者の方がどんどん増えてきたように感じます。
YouTubeで「コーチング」と調べると、20代30代の方の動画がたくさん出てきます。
僕がコーチングを学び始めた時と比べて、コーチング界隈にいる方々の平均年齢が、
20歳くらい若返ったような気がしています。
そうなると、ですよ。
これからコーチングを学ぼうとしている先生方は、
ご自身よりも年齢や塾歴が短い方から、コーチングを学ぶ可能性が非常に高くなります。
年齢を気にしない方であれば何も問題ないかもしれませんが、
自分よりも10個も20個も下の方から教えを乞うって、結構勇気がいりますよね。
でもみなさん、自分よりも年下の方から何かを学ぶ勇気を持ちましょう。
僕も、うちのスタッフからSNSの運用について学んだり、時には受験指導について教えてもらったり。
こういうことに慣れておくことで、これからも新しいことをどんどん吸収することが出来ます。
恥ずかしいことなんかない、学んだことをたくさん実践しよう
僕が学習塾の先生方に研修をさせていただくとき、みなさんにお伝えしている事です。
大人になるにつれて、失敗がどんどん恥ずかしくなってしまうんですよね。
無意識に、失敗しない方法を選択し、今まで経験したことを選びがちです。
食べ物でもそうではありませんか?
珍しいメニューがあっても、自分が馴染んだ食べ物を選びがちです。
コミュニケーションもそうなんですね。
せっかくコーチングで新しいアプローチ方法を学んでも、
(上手く使えなかったらどうしよう、相手に変な印象を与えたらどうしよう。
ええい、いつもの感じで話しておこう!)
と、今までのコミュニケーションの仕方と変わらないことをしてしまう事がたくさんあります。
無意識に、失敗をしない方を選んでいるのですね。
新しく学んだものは、うまくいかないことが当たり前です。
コーチングのスキルを学んで実際使うと、うまくいかないこともたくさんあります。
その経験が、上達に繋がります。
先生方がいつも生徒さんに、
「間違えてもいいんだよ。」と言っている事と同じですね。
コーチングを使って失敗しても、修正は出来ます。
思い切って、失敗を恐れずに、どんどん修得したことを使っていく気持ちを持ちましょう。
学んだことを、他の人に伝えられるくらい言語化しよう
学び始め、実際に使えるようになってきた先生方は、
「他の人に伝えられるくらい言語化する」
ことを意識してみてください。
スタッフが複数名いる学習塾でコーチングを使うためには、塾の代表の方、塾長さん、主任講師さんだけがコーチングを知っていても、
生徒さんの学力向上にはなかなか結び付きません。
生徒さんと関わるすべての先生が、コーチングを習得することが必要です。
そのためには、コーチングを学んだ方が、他の先生方に伝えられるように、言語化することが必要です。
自分では分かっていても、教室全体で活用することが出来ていない塾さんは、
この最後が出来ていないことが大きな原因です。
講師の方から、
「○○君が最近勉強に気が入っていないみたいで…どうすればいいですかね。」
という相談があった時に、
その場で丁寧に助言できる先生もいれば、なかなか言葉にすることが難しく、塾長自身がその生徒さんの対応をするということも少なくないと思います。
しっかり言語化していれば、こういったことがなく、スムーズに生徒さんの対応が出来るようになります。
とっても難しいですが、学ぶだけではなく、言語化する。
これが大事です。
最後に
コーチングを学んで言語化して講師に伝える、
ここまでするには少なくても2年はかかると思います。
僕は3年かかりました。
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