世界一のコーチ、トニー・ロビンズの最もビビッとくる言葉をまとめてみた
学習塾でのコーチング研修,コーチング勉強会を開催している、教育コーチングEdcoac代表の沖津です。
トニー・ロビンズというコーチをご存じでしょうか。
世界一有名で、世界一稼いでいるコーチであることは間違いありません。
今回は、トニーの名言から、コーチングの深さを紹介していきます。
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トニー・ロビンズという大男
トニー・ロビンズは、198cmの大男である。
1960年にカリフォルニアで生まれ、本名をアンソニー・J・マハホリッチという。
トニー・ロビンズという名前の由来は知らないが、活動家であるときの彼の名前である。
彼はコーチである以外に、自己啓発書作家、起業家、講演者など、様々な肩書を持っている。
日本でも、2014年に講演を行っている。その時の出演料は1億円とも言われている。
彼は様々な著書やセミナーの中で、たくさんの名言を残している。
今回は、トニー・ロビンズが残した名言を紹介し、コーチングとの結びつきを考えてみたいと思う。
まずは手始めに、トニーがある講演で自殺を考える男性とした会話を紹介する。
トニー「Why were you suicidal?」
(なぜ自殺しようと?)
男性 「It’s because going through very big states in life, but I can go so deep that I don’t see a way out.」
(それは、高い理想があるのにうまくいかなくて思い通りにならない。)
男性 「And I’m looking for a way to… I can exolain the deep and I don’t find a way out.」
(逃げようとしたり…自分を傷つけようとしたけど…どうしていいか分からなくて。)
トニー「What makes you hate yourself?」
(なぜ自分を嫌う?)
トニー「Is that the red shoes?」
(赤い靴のせい?)※男性がその時履いていた靴を指して※
トニー「What? Is that the red shoes?」
(その靴のせい?)
男性 「No.」
(いや。)
トニー「Are you sure? ’Cause they’re fucking red.」
(本当か? くそダサいぞ。)
トニー「Don’t you be smiling like that. You’ll fuck everything up.」
(笑ったらダメじゃないか。)※トニーの言葉に笑った男性に対して※
トニー「If you smile like that too much, you’ll wanna stick around.」
(この世に未練があるだろう?)
トニー「You’ve been so hard on yourself.」
(頑張りすぎなくていいんだよ。)
トニー「I love that you have such high standards, but those aren’t high standards that’s called “perfection”」
(理想が高いのはいい。だが君は完璧主義すぎる。)
トニー「And most people overstimate what they can do in a year, and they underestimate what they can do in two or three decades.
(みんな1年で達成できることを多く見積もりすぎて、2,30年でできることは少なく見積もってしまう。)
トニー「And you haven’t been around long enough to have those extra two or three decades.
(君はその2,30年をまだ経験していない。)
トニー「So don’t fuck it up. There’s time.」
(焦るな、時間はある。)
トニー「And if you give yourself just a little bit of time and if you’ll be a little more loving to yourself, I think you’re going to find you got a lot to give.」
(もう少しだけ自分自身に時間をあげてほしい。もっと自分を愛するんだ。誰かの役に立っていると気づく。)
トニー「I can fucking feel it and I know fucking people.」
(俺には分かる。俺は人間を知っている。)
トニー「So you and I are going to make a deal.」
(約束しよう。)
トニー「So I’m going to show you what to do to reshape yourself.」
(今から君に自分を変える方法を教えよう。)
トニー「And what you’re going to do is you’re going to remember as long as you live, that I don’t fucking bullshit and you’ve seen it, haven’t you?」
(その代わり条件がある。これだけは覚えておいてくれ。俺は絶対にウソをつかない。君も知ってるだろ?)
トニー「Do I tell the fucking truth? Even when it’s painful? Even when it’s not sweet?
(真実しか言わない。どんなに辛くても厳しくてもだ。)
男性 「Yes. 」
(分かりました。)
トニー「I’m telling you the truth.」
(じゃあ教えよう。)
トニー「You’ve just fucking begun, and you’re not going to fuck it up.」
(君の人生は無駄になんかならない。)
トニー「You’re going to take the time to fully develop, and you’re going to find a way to enjoy a little bit along the way.」
(時間をかけて自分を磨き、その長い道のりを楽しむことさえできる)
トニー「What just happened there when these came down like that?and you started breathing here too.」
(今何が起きた?肩の力が抜けたし呼吸も楽になっただろう。)
男性 「Um, start to believing you and be opened.」
(なんか心がスーッと軽くなりました。)
このあと男性は、心の糸が切れたように泣き出し、トニーとハグをした。
この対話で印象的だと感じたのは、トニーの最初の2つの質問。
(なぜ自殺しようと?)と、(なぜ自分を嫌う?)という問い。
和訳ではどちらも、「なぜ?」という疑問詞を使っているが、英文を見ると
「Why」と「What」を使い分けている。
これがトニーの技術が満載の質問だ。
同じ意図の質問でも、疑問詞を変えるだけで相手に与える印象は大きく違う。
「なぜ自分が嫌う?」
「何が自分を嫌いにさせたんだ?」
同じような質問だが、受ける印象が違うだろう。
こんな言葉の操縦士が、トニー・ロビンズである。
できる・できないではなく、「できる」一択になる名言
「 If you can’t, you must. If you must, you can. 」
(できないのなら、やらなければならない。やらなければならないのなら、できる。)
出来ないと思っていることはやらないといけない。
間違いなくそうだ。特に仕事や勉強に関しては。
出来ないから放っておいていいものなんでほとんどない。
出来ないならやろう。ではなく、出来ないならやらなければならないのだ。
僕もこの言葉にハッとさせられた人間だ。
人間は弱い生き物で、出来ないことから逃げてしまう傾向にある。
これは、出来ないならやらなければならないということに気づかせてくれる言葉だ。
さらに、やらなければならないのであれば出来るのだ。
やらなければならないと理解すれば、出来るようになる。
出来ないと思っているから出来ない、やらなければならないと思えば出来る。
全てが意味のあることだと気づかせてくれる名言
「 There is no such thing as failure. There are only results. 」
( 失敗などというものはない。あるのは結果だけだ。 )
失敗や成功という2つの対比を持たずに、それら全てを結果としてまとめる。
なんて美しい表現なんだ。と感動した。
失敗は成功のもとなどと言うが、そういうことではない。
失敗も成功も結果なのだと、トニーは教えてくれた。
失敗したね、成功したねではなく、そういう結果になったんだね。
これが大事。
コーチングの本質を教えてくれる名言
「 Quality questions create a quality life. 」
( 質の高い質問が、質の高い人生を創る。 )
コーチングで最も核となるのは「質問」
コーチングのスキルは大きく分けて、傾聴・承認・質問とある。
傾聴・承認は、関係性や人格を創ることに役立ち、質問は人生を創ることに役立つ。
きっとトニーはこういいたいのだと感じた。
実はわたくし、数年前に「質問を作ってほしい」という案件をいただいたことがある。
ネット上のフローチャートで使う質問だ。
質問なんでどうでもよくて、着地地点にどうつなげるかがポイントだと考える人がきっと9割以上だと思う。
しかし、本質をとらえた質問を置くことで、より正しい着地地点にたどり着ける。
上から目線で申し訳ないが、依頼していただいた方は本当に素敵だ。
お金を払ってまで、質問を大事にしているなんて。