【質問の質を上げる!】やる気のない生徒にNGな声掛け3選
全国の学習塾さんでコーチング研修をさせていただいている、教育コーチングEdcoac代表の沖津です。
皆さんも学生時代、「やる気が出ないなぁ」って日、ありましたよね?
もしかしたら、今もそうかもしれません。
そんな時、先生や親からどんな言葉をかけられましたか?
実は、生徒のやる気を引き出す声かけって、めちゃくちゃ大事なんです!
良かれと思ってかけた言葉が、かえって生徒のやる気を失わせたり、最悪の場合は関係性を壊してしまったりすることもあるんですよ。
今回は、そんなやる気のない生徒に絶対NGな声かけを3パターンに分けてご紹介します!
具体的には、先生がうっかり使ってしまいがちな「質問系」、プレッシャーを与えがちな「焦らせ系」、そして生徒を突き放してしまう「突っぱね系」の3種類。
これらのNGな声かけが、なぜ生徒のやる気を奪ってしまうのかを深掘りしつつ、どうすれば生徒のやる気を引き出す効果的な声かけに変換できるのか。
その具体的な方法とマル秘テクニックを、今日からすぐに使える形でお伝えしていきます。
動画でも紹介していますので、こちらをご覧ください↓
質問系ワードは危険!「なんで?」は生徒をフリーズさせる
「なんでやらないの?」「どう思う?」といった質問は、生徒に「尋問されている」「怒られている」と感じさせ、やる気を奪います。
生徒は黙り込んだり、視線をそらしたり、反発したり、たとえ考えがあっても「言い訳」にしか聞こえないと思い何も言えなくなってしまうこともあります。
このような問いかけでは、生徒のやる気は出てきません。
代わりに、以下の関りを試してみてください。
①勉強していない生徒にはまず、「今、何してるの?」と現状を確認する質問から入り、状況をシンプルに理解する姿勢を見せる。
②「どうしたの?」とシンプルに心配する声かけや、「何か勉強やりにくい部分ある?」のように生徒が抱える困難に寄り添う姿勢を見せる。
ポイントは、「なんで」という疑問を「何」「どのように」「どこが」といった別の疑問に変換することです。
これだけで、生徒はやる気を失わずに勉強に向かえるようになります。
焦らせ系」は逆効果!「分かってるって!」と言わせないで
やる気のない生徒へのNGワード2つ目は、不必要に焦らせる「焦らせ系」です。
「もう受験生なんだからしっかりしてよね」や「あと1週間でテストだよ」といった声かけが該当し、先生は良かれと思って使いがちです。
しかし、これは逆効果です。
生徒は言われている内容を既に理解しており、「分かっているけれど行動できない」状況にいるからです。
そのため、先生からこのような言葉をかけられても、新しい行動には繋がらず、生徒は反論も出ないまま黙ってしまうことが多いのです。
では、生徒のやる気を引き出すにはどうすれば良いのでしょうか?
①現状確認の質問:
例えば「3日後にテストがあるとお話があったけど、それに向けて今何かやっていることある?」
のように、生徒が現状どのような行動をしているのかを確認する質問から入りましょう。
②カジュアルな確認
「そういえばテストいつからだっけ?」のように、カジュアルにテスト日程を確認する質問もGOODです。
生徒は改めて自分で認識し、「頑張らなきゃ」と自ら気づくきっかけになります。この「自分で気づく」ことが、やる気を向上させる鍵です。
ここで重要なのが、「ジョハリの窓」の「解放の窓」活用です。
解放の窓とは、先生も生徒も答えを知っている質問を指し、その目的は両者の「共通認識を確認すること」にあります。
例えば、「この生徒は3日後にテストだと知っているかな?」と共通認識を図るために質問することで、生徒は自身で気づきを得て、やる気を上げられます。
焦らせ系の発言が出そうになったら、この解放の窓の問いかけを使うことで、生徒に自ら気づきを与えるように促し、信頼関係を築くことが可能になります。
「突っぱね系」は信頼関係を破壊する!
「やる気ないなら帰っていい」など、生徒を極端に勉強から遠ざける言葉はNGです。
一時的に生徒が動いても、それは先生に怒られないためであり、本当のやる気は上がらず、先生との信頼関係も壊れてしまいます。
代わりに、「どうしたの?」「昨日頑張ってたのにどうしたの?」のように、心配を示す声かけや現状把握の問いかけをしましょう。
これにより、生徒自身が自分の状態に気づき、自発的にやる気を高めることができます。
最後に
効果的な教育コーチングにおいて、これら3つのNGな声かけを避けることは非常に重要です。
生徒の「現状把握」や「自己認識(気づき)」を促す声かけに変えること。
そして、何よりも生徒との「信頼関係」を大切にすること。
これこそが、生徒のやる気を本気で引き出すためのカギなんです!
NGな声かけは一時的な効果を生むかもしれませんが、長期的な生徒の成長や学習意欲には繋がりません。
生徒が自ら考え、行動するきっかけを作るためにも、今回紹介した声かけ方をぜひ今日から試してみてくださいね。
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